建物設備管理事業 2021.07.21
昨今「働きやすい職場環境づくり」というキーワードをよく目にします。
実際に「働きやすい職場づくり」「働き方改革」など企業義務として求められており、
すでに取り組む企業が多くなっています。
では、「働きやすい職場環境」とはどんな環境でしょうか?
一般的に2種類に分けられます。
ソフト面 | |
働く人の心理面、人間的側面に注力し、従業員の心の豊かさに対する取組み(良好な人間関係の構築、コミュニケーション、モチベーションUP、帰りやすい風土、良い社風など) | |
ハード面 | |
施設や設備、仕組みの改善(オフィス設備の充実、ネット環境整備、業務効率化システム導入、テレワーク導入、働き方の多様性など) |
上記にご紹介したのは一部ですが「働きやすい職場づくり」として取り組むべき項目はかなり多いといえます。
では、何から手を付ければいいのか…なんてお困りの声があると思います。
環境を見直す際に抑えておきたいポイントは「社員がイキイキと働けるようにモチベーションを上げる」環境づくりだと考えます。
従業員が毎日使用するにも関わらず、あまり重要視されない場所「トイレ」。
職場環境改善の際にもついつい後回しになってしまいがちですが、従業員のモチベーションに関わる場所として注目されています。
TOTO株式会社が行った意識調査「業務を行う執務スペース以外でこの場所の快適性が仕事のモチベーションに影響すると思う場所は?」のアンケート結果によると「トイレ・洗面化粧室」がなんと1位ということが判明しました。
引用元:TOTO株式会社 http://www.toto.co.jp/index.htm
ニュースリリース「オフィストイレの水まわりに関する調査」結果公表 仕事のモチベーションに影響する場所 第1位は「トイレ・化粧室」より引用
「意外!」と思う反面、納得の結果だといえます。
トイレは、職場でもプライベート空間な要素があり、仕事の合間にトイレに行くだけでリフレッシュできたり、集中していた気持ちを切り替えたり、気分転換と気持ち面に大きく影響します。
トイレの快適性がモチベーションに大きく関係し、重要な要素としてとらえる社員が多いことから、まずは働きやすい職場づくりとして「快適なトイレ空間への改善」トイレ新設・改修工事をお勧めいたします。
まずは、実際に働く従業員に職場トイレについてどう思っているかを聞いてください。
「男女兼用のトイレで、女性社員は抵抗を感じている」
「タイル張りの古いトイレでアンモニア臭が染みつき臭い」
「和式トイレで使いにくい」
「掃除がしにくい、汚れが取れない」
現状の問題点の洗い出しはもちろんのこと、従業員の声は理想的なトイレ空間実現をかなえるヒントになります。
要望を取り入れた設備や機能にすることもでき、社員満足度も上がります。
さて、従業員の要望を聞いた後はトイレ空間の設計です。
トイレの数、広さ、設備、レイアウト、機能など設計する前に気を付ける4つのポイントをご紹介します。
POINT1「トイレの数」 | ||
事業所の規模によって、社員数、男女比、来客者数はさまざまです。 最低限必要なトイレの数は法律によって定められています。 法律で定められた項目が守られているかを確認しましょう。 第十七条 事業者は、次に定めるところにより便所を設けなければならない。 |
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上記、法律の最低限のラインが守られていても、実際利便性を重視すればトイレの数を増やす必要が出てくる場合もあります。様々な視点から適正な数を出し、設計を考えることが必要です。
POINT2「トイレの個室スペースと便器のバランス」 | ||
快適なトイレ空間は、個室スペースと便器の丁度良いバランスを考える必要があります。 個室スペースは一般的に横幅70cm以上、奥行き110cm以上を最低限の寸法としており、便器の先からドアまで40㎝以上、便器の左右は15㎝程度で設けます。 実際は最低寸法より少し大きめの設計をすると圧迫感のない快適な空間になります。 ・横幅75~80㎝、奥行き125~170cm ・便器の先からドア先まで45~50cm ・便器の左右15~20㎝ 個室スペースだけでなく、トイレ空間全体のバランスを考えた設計で理想的なトイレ空間に改善します。 |
POINT3「トイレの機能・種類」 | ||
和式トイレは使いにくいなどの課題があり、和式トイレから洋式トイレへの改修工事も増えています。 洋式トイレを選ぶメリットは、腰など身体的な負担が軽減されたり、掃除がしやすいため衛生面で清潔に保ちやすいのがメリットです。便器への汚れ防止や臭気の発散予防の効果もあります。 洋式トイレには、タンク式タイプとタンクレスタイプ(タンクなし)の2種類あります。 それぞれの特徴をご紹介します。 |
タンクレスタイプ | タンク式タイプ | |
特徴 |
・タンクがない分、広く空間を使える |
・手洗い付きなら手洗い場をつけなくてよい |
デザイン性 |
・見た目がスッキリ・コンパクト |
・昔よりもスッキリしたデザイン |
機能性 |
・多機能・高機能付きが多い |
・節電、節水、消臭機能付き |
タンク式タイプとタンクレスタイプ(タンクなし)それぞれの特徴を理解したうえで、設置場所や条件に合ったトイレ選びが必要です。
POINT4「洗面・手洗いスペース」 | ||
トイレ空間の一部でもある「洗面・手洗いスペース」。 身だしなみをチェックしたり、女性は化粧を整えたりと手を洗うだけでなく「身なりを整える」場所としても必要不可欠です。 収納スペース、姿見、フィッティングボード(着替え台)の設置も快適性を高めるために導入の検討を行いましょう。 また、非接触センサー付き水栓も新型コロナウイルス感染予防対策や衛生面では設置をお勧めしています。 |
トイレの快適性はさまざまな視点から見る必要があるため、「全部取り入れたら良い!」というわけではありません。
オフィス環境、事務所、工場、病院、介護施設、学校などそれぞれの場所に合ったトイレ空間を設計し、快適に従業員に使ってもらうことが「働きやすい職場環境づくり」に繋がります。
従業員のモチベーション向上、生産性向上、社員満足度の向上が期待できますので快適なトイレ空間づくりからまずは取り組んでみてはいかがでしょうか?
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