水処理事業 2021.09.08
工場などから排出される汚水の浄化に大きな役割を担う微生物。
薬剤処理などとは異なり、生き物が浄化を行うため正しい管理を行わないと、すぐに処理が上手くいかなくなってしまいます。
微生物が元気に働けなくなる要因は様々ですが、今回のコラムでは暖かい時期に発生しやすいトラブルを紹介いたします。
貴社の排水処理施設にて、槽内の水が上の写真のような黒色になったことありませんか?
槽内にいる微生物は、ブロワから送られてくる空気中の酸素を使い呼吸しています。その酸素が不足すると微生物は死滅し、腐敗することで普段は茶色の曝気槽が写真のように黒色化してしまいます。
微生物が酸欠となるとどんな影響があるのでしょうか?
・硫化水素などの悪臭発生
・BODの残存や処理水の濁り発生
・汚泥脱水機の機能低下
などなど様々な問題につながります。
1~3の要因が重なり夏は冬と同じ空気量を送り込んでいても酸素不足となり、写真のように黒い曝気槽となることがあります。
上記対策には多額の投資が必要となります。
この時期、まれに酸素不足になるという方はなかなか設備投資という選択肢は難しいと思います。
酸素不足の常備薬として特殊酵素剤「SE-Ⅱ」をご紹介します。
この「SE-Ⅱ」は汚泥に含まれる有機物(CxHyOz)中の水素を引き抜くことで、分子の中にある酸素が活性酸素として放出され、水中の酸素濃度が増加します。
一時的にではありますが酸欠状態を回避することができます。
動画の通りこの薬剤を使用すると汚泥から酸素を発生させ、溶存酸素を上昇させることができます。
S社様 | 排水の汚れが強く、性能以上の負荷がかかり曝気槽が慢性的に黒色化していた。 過去は他社の酸素供給薬剤を使用していたが「SE-Ⅱ」のほうが酸素供給効果が高く切り替えを実施。 |
K社様 | 排水の原水槽(最初に排水をためておく槽)に汚泥が堆積してしまう。清掃をしたくても。吸引車の排気として悪臭が工場内に流れ込むため悪臭を消したい。 「SE-Ⅱ」を事前に添加し悪臭物質である「硫化水素」を分解、清掃を実施することができた。 |
K’社様 | 工場設備が毎年定期修繕で停止(停電)した際、活性汚泥に酸素供給ができず復帰後の立ち上げが大変。 停電時で曝気槽が停止している時、又は立ち上げ前に「SE-Ⅱ」を添加し、溶存酸素量を回復させてから立ち上げ実施する手法を提案中。 |
「SE-Ⅱ」リーフレット
SE-Ⅱに興味を持っていただいた方はぜひご覧ください。
気になるお値段や、酸素濃度上昇の仕組みなどが載っているリーフレットのダウンロードはこちらから!
「SE-Ⅱ」の効果は一時的なものです。慢性的に酸欠状態が発生している場合はブロワ、散気装置の見直しをお勧めしています。
また、製造業などの排水油対策もご紹介しています!
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