サステナビリティ 2022.10.25
みなさんこんにちは。東SDGs推進担当です。今回のコラムはマイクロプラスチック問題に関する話題です。
当社は地域の川にふれあうイベント「三滝川探検隊2022」を開催していますが、三滝川にもマイクロプラスチック問題が発生しています。「三滝川探検隊2022」の様子は、こちらのコラムをご覧ください。
▼身近な川にふれよう▼
1人当たりのプラスチック容器包装(ようきほうそう)ごみの量を国別で比べた場合、日本はアメリカの次に多く、年間約32キログラムにもなります。
(出典:「SINGLE-USEPLASTICS」2018年UNEP報告書)
マイクロプラスチック問題はここ数年間で注目が高まりました。きっかけはウミガメの鼻にプラスチック製のストローがつき刺さった映像が世界中で取り上げられたことでした。その後、ウミガメや魚の体の中からとても細かいプラスチックのかけらが発見されました。
海に浮かんでいるプラスチックは、紫外線(しがいせん)に当たったり、水に流されたりすることでボロボロになり、細かくなっていきます。特に大きさが5ミリ以下のプラスチックのことを「マイクロプラスチック」と言います。
マイクロプラスチックは海にふわふわと浮かんでいるので、プランクトンと間違えて小さい魚が食べてしまいます。そしてその魚をさらに大きな魚が食べて、食物連鎖の中にプラスチックが入り込んでしまいます。私たち人間もマイクロプラスチックをため込んだ魚などを食べると体内にマイクロプラスチックを取り込んでしまいます。おそろしいですね。体内にプラスチックを取り込むとどういった影響があるか、はっきりとは分かっていませんが、世界中で研究が進んでいます。
プラスチックは自然に分解されにくい素材なので、きちんと処理されないといつまでも残り続けます。川から海へと流れていき、ずっと海を漂って増え続けています。そのため 養殖(ようしょく)や漁場(ぎょじょう)、観光地の海岸などへ漂着(ひょうちゃく)して被害を発生させています。
今から50年ほど前は生活排水や工場からの排水が環境汚染(かんきょうおせん)の原因でしたが、現在は漂着するごみやそのごみが細かくなり生きものに取り込まれるといったことが新しい環境汚染として被害をもたらしています。
川へ行くと、たくさんのプラスチックごみが落ちていることに気がつきます。
三滝川探検隊の裏話ですが、事前の下見や活動後に拾えるごみは拾うようにしています。ですが、拾っても拾っても流れてくるような状況です。川のごみは、どれも身近な物ばかり。
海や川に流れ着くごみを減らすために、私たちができることはなんでしょう?
ここに書いた以外にもできることがないか考えてみましょう。川や海を汚すのは私たち人間ですが、逆に守ることができるのも私たち人間です。いつまでもきれいな自然とともに生きていきたいですね。
東産業では「自然環境との共生・共存」について企業としてどう取り組むべきかを一緒に考え、これまで培ってきた技術と経験を活かし、持続可能な水環境づくりに貢献していきます。その他、SDGsやCSR活動の取り組みについてはサステナビリティ基本方針をご覧ください。
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