水処理事業 2021.11.05
排水処理の多くで活用されているポピュラーな処理方法「活性汚泥」 活性汚泥を設置されているお客様からよく聞く課題としてDO不足(酸素不足)があります。
活性汚泥では微生物の力を借りて汚水を浄化しています。微生物たちに元気よく働いてもらうため酸素を送り込む必要があります。
酸素が不足すると、呼吸できなくなった微生物は死滅してしまい、写真のように汚泥の色が黒く変色してしまいます。 こうなると汚水の浄化が正常には進みません。
上記のような状況のお客様からよく聞く対策が「送り込む酸素量(空気量)を増やす方法」です。
具体的にいうと「送風機を増やす」ことです。
これまで1台の送風機で酸素を送り込んでいたところを2台に増やせば、送り込む酸素量は2倍になります。
しかしこの対策では思うような効果が出ないことが多くあります。
その理由は…
「微生物が使える酸素は送り込んだ量のたった3%」
なんと、残りの97%はそのまま大気に放出されてしまっているのです。
どうして微生物は3%しか酸素が使えないのでしょうか?
メカニズムは次の通りです
上記のメカニズムを要約すると…
気泡が細かいと水中での浮上速度が遅くなり、
水との接触面積も多くなるため酸素の溶解効率が向上する。
という結果になります!
また、設置されている散気装置には適正な風量が決まっています。
送風機を増やすことで適正な風量を越えると、ただでさえ3%と低い効率がさらに低くなってしまいます。
同じ散気装置で風量だけ増やしていくと、散気装置の能力を超え細かな気泡にすることができなくなります。
どんどん大きくなった気泡は水との接触時間が短く、接触面積が少なることで酸素の溶解効率が低下してしまいます。そのため、送風機を増やすだけでは効果が出ないことが多いのです。
酸素の溶解効率を上げるために気泡を小さくするには、「微細気泡」を発生させるタイプの散気装置を使うことをお勧めします。
微細気泡型の散気装置といっても様々な種類があります。
東産業ではお客様の状況を分析しぴったりの散気装置を選定することが可能です。
ぜひ一度ご相談下さい。
特殊酵素剤によるDO不足対策もご紹介しています!
まずは気軽にお問い合わせください。
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