水処理事業 2023.06.30
工場から排出された汚泥をそのまま処理していませんか?
液体の汚泥をそのまま処分業者に処理してもらっていてはもったいない!
コスト削減する方法があります!秘密は「汚泥脱水機」。
汚泥を汚れと水分に分けることができれば、汚泥処分量を低減させ、結果的にコスト削減をすることが可能です。
工場などで生産活動を行う際に発生する排水には様々な汚れが含まれています。 その排水を処理施設で浄化してきれいな水を河川等に放流しますが、その過程で排水から取り除いた汚れが発生します。 これを「汚泥」と言います。
排水処理施設の汚泥はほとんどが液状です。
汚泥を液状搬出する場合、「MLSS10,000㎎/L程度の濃度」と仮定します。
これは液体1L中に10,000㎎の固形分(汚れ)が含まれていることを意味し、[10,000㎎=10g][1L=1000g]となるため「水1000gの中に固形分10gが含まれている」ということになります。
もっと簡単に言うと「固形分(汚れ)は1%しか含まれていない」ということなんです。
この状態を含水率(がんすいりつ)99%と呼んでいます。
(固形分が1%なので残りの99%が水、水を99%含んでいるということ)
汚泥は産業廃棄物として処分しますが、処分する費用は処分する重量で計算されます。
含水率が99%のまま処分すると、固形分(汚れ)は1%で、残り99%の水も処分費用に入ってしまいます。
すごく勿体ないですよね。
その水をできるだけ取り除くための機器が「汚泥脱水機」なのです。
含水率99%の汚泥100kgを、含水率98%まで濃縮すると、汚泥の重量は何㎏になるでしょうか?
半分の約50kgです。
分かりやすく図で説明します。
含水率99%=汚れの量は100分の1。含水率98%=汚れの量は100分の2。
たった1%なのにこんなに変わるんです!驚きですよね。
MLSS10,000mg/Lの汚泥1t(1,000kg)を脱水機に入れて含水率50%まで脱水したら、汚泥は何㎏になるでしょうか?
約20kgです。
なんと、元の50分の1まで重量を減らすことができるんです!
脱水機の重要性が分かっていただけましたか?
汚泥脱水機には脱水方法など構造の違いにより様々な方式があります。
どんな脱水機がありどんな特徴があるのか一覧にまとめました。
無機汚泥
ろ布の目詰まりにより能力低下
原泥濃度低下で処理量低下
含水率:55~65%
有機汚泥
重力脱水、ロールによる圧搾、せん断脱水
ろ布の目詰まりにより汚泥があふれる
汚泥濃度低下で処理量低下
含水率:70~80%
有機汚泥
スクリューによる圧密脱水
異物混入した場合汚泥排出口の閉塞が発生する
含水率:75~85%
有機汚泥
重力脱水、上段下段に配置した円盤で圧密脱水
汚泥の種類により円盤の摩耗がある
含水率:78~84%
前述の脱水機比較でみると「フィルタープレス」という脱水機がダントツに脱水性(含水率を下げる能力)が高いように見えます。それではどこでもフィルタープレスにすればいいのではないかと思いますがそうではありません。 業種業態等によっても、排水に含まれる成分や排水の処理方法が異なるのでどの方式でも自由に選択できるというものではありません。 汚泥の処分費を少しでも下げるためにできるだけ含水率を下げるというのは大事なことです。
弊社では、導入を検討されている処理方式の脱水機をお伝えいただけましたら、お客様の施設から出る汚泥を使った「デモンストレーション」の実施が可能です。
様々なメーカーの脱水機を取り扱っていますので、お客様に最適な脱水機の提案が可能です。
含水率が1%変わるだけでも、長時間に渡り使用を続けることで処分費は大きく変わってきます。まずは「デモンストレーション」により、お客様の施設に合った脱水機を選んでみてはどうでしょうか?
多くの排水処理施設に設置されている汚泥脱水機ですが、下記のようなお悩みはないでしょうか?
現在の脱水機から出てくる汚泥の含水率に不満がある方はぜひ一度、三重県四日市市にある東産業にお問合せください。 貴社の業態に適した脱水機はどのタイプなのかを様々な視点・調査で確認を行い、最適な脱水機をご提案させていただきます。また、脱水機に問題がない場合でも処理時の運用面で含水率の改善に繋げることも可能です。
脱水機紹介リーフレット
脱水機についてお悩みの方や、興味を持っていただいた方はぜひご覧ください。 リーフレットのダウンロードはこちらから!
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お客様によって提案できるプランはさまざま。現状をしっかりと見極め、最適なプランをご提案できるようにしっかりとヒアリングを実施したうえで、計画から実施までサポートをさせていただきます。
まずは気軽にお問い合わせください。
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