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今ある池をCSR活動に活用する~水質改善と生物多様性向上~

サステナビリティ 2021.07.20

 

敷地内に景観池や調整池など「ため池」はありませんか?

池を活用したCSR活動を行うことで、事業所内のコミュニケーションが活性化したり、地域貢献活動としてCSR・SDGsレポートに掲載し、ステークホルダーにアピールすることができます。

しかしながら、CSR活動を実施するにあたって課題も多くあります。実際に以下のような悩みを抱えたお客様からご相談をいただきました。

・池を使ってどのような生物多様性保全活動ができるのか
・どのように活用すれば活動自体が評価されるのか
・まず何から始めたら良いか


このような課題に対して、東産業がどういったご提案をし、工事を実施したのかご紹介します。
※弊社のサービス「他社CSR活動支援」については下記リンクをご覧ください。

 

工事を実施した背景

お客様とは以前にもお付き合いがあり、2年前に「池を活用したCSR活動」についてご提案しました。事業所のCSR活動は本社からも求められているプロジェクトであり、既存の施設を活用した取組みを模索されていました。


今回施工する鑑賞池

この池ではコイが飼育されており、従業員にも親しまれるスポットとなっていました。現場調査をすると、地下水が流入したり、周囲に緑地帯が存在するなど、生きものが行き来しやすい環境下にあることが分かりました。池の整備を工夫することで、より多様な生きものが生息する環境となる可能性を持っていました。
こうした現場調査の結果を踏まえて、池の担当者様、その上席者様に対して、当社の実績や他社の事例を例に出して生物多様性保全活動を提案しました。
その結果まず第一段階として、生物多様性保全活動ができる池にするために「堆積物の除去」を行うこととなりました。

お客様のご要望

・池の水質が悪化したので、落葉・土砂を含む堆積汚泥を除去したい
・きれいになった池に抽水植物(水底に根を張り、茎の下部は水中にあるが、茎か葉の少なくとも一部が水上に突き出ている水生植物)を配置し、生物多様な環境にしたい

工事の流れ

①流入水の停止・ポンプ2台を使用して池の水を排出
②水位が低下したらコイや在来種を捕獲し、保全しておく
③堆積物を吸い出し、壁面や底についた汚れを高圧洗浄機にて清掃
④池に水を溜める
⑤保全していた生きものを放流し、水位が回復すれば施工完了

写真付きで工事の流れをご紹介します。

工事後のようす

施工前

施工後

工事後、お客様が準備された抽水植物が池に配置され、水の濁りが改善し、水質も回復したのでコイの様子が以前よりも観察しやすくなりました。現在は経過観察を行っています。配置された抽水植物が繁茂すれば鳥などの天敵から身を守る場所になります。

また、トンボなどの水生昆虫や他生物の住処になる可能性も出てきており、「生物多様な環境にしたい」というお客様のご要望、課題解決につなげるための環境配慮施工が実施できました。
今後も経過観察を行いながら、生物が住みやすい場所・環境づくりを支援していきたいと思います。

「自然環境との共生・共存」を企業としてどう取り組むべきかを一緒に考え、弊社のこれまで培ってきた経験・知識をもとに多角的観点でご提案させていただきます。

お客様の事業形態によって提案できるプランはさまざま。
現状をしっかりと見極め、最適なプランをご提案できるようにしっかりとヒアリングを実施したうえで、計画から実施までサポートをさせていただきます。

東産業が貴社のCSR活動をお手伝いします。

まずは気軽にお問い合わせください。

 

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